“書の甲子園”で2年連続秀作賞を受賞した大野詩織さん(書道部3年)は、毎日新聞社等主催の「富士山書き初め2020」高校生の部で栄えある最優秀賞を受賞しました。芦高生の最優秀賞受賞は、昨年の藤川彩花さん(芦高75期生)につづき2人目です。
表彰式は、1月26日(水)東京の毎日ホールで行われ、優秀作品が1月22日から29日まで毎日新聞社東京本社で展示されました。
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大野さんの隷書の作品『霊峯富士』について、仲川恭司審査委員長は「上位2人の完成度には目を見張った。」と、長野秀章審査委員は「自分の呼吸で筆を運んでおり、お手本を超えた個性を打ち出した点が秀逸だ。」と評されています。
【大野さんの表彰式でのお礼の言葉】
この度は最優秀賞という名誉ある賞を頂くことができ、本当に嬉しく思っています。
私が中学三年生のとき、ふとつけたテレビ番組に芦屋高校書道部が特集されていました。そこで放送されていた、仲間と先生が一体となり書道パフォーマンスをする先輩方の姿や、一人一人が半紙に古典を臨書し書道と向き合っている様子に憧れ、芦屋高校入学と書道部入部を達成することができ夢の書道部生活がスタートしました。
書道部として活動してきた中で、昨年の富士山書初め2019で、尊敬する先輩である藤川彩花さんが最優秀賞を受賞されているのを見て、私も続きたいと思い、今回の富士山書初め2020に挑戦しました。
今回の受賞は私一人の努力ではなく、周りのたくさんの方の支えがあるからこそ実を結ぶことができたと感じています。
出品するにあたり、顧問の狩谷申子先生と作品の構想を練っていた時、高校三年間の集大成を「霊峯富士」の四字に表現できるような書を書きたいという思いを伝え、特に精を出して学んだ隷書体で臨もうと決めました。そこで学んだ筆法を生かした古典味のある「霊峯富士」を書き上げられたと思います。
私の夢は、高等学校芸術科・書道の教員になることです。いつも熱心に指導してくださった先生、ずっと支えてくれた両親、共に高め合ってきた仲間たちに感謝を伝えるために、必ず叶えます。
そして、書道という文化を未来に繋げていけるように、これからも書道と向き合い、楽しみ、私の書の道を進んで行こうと思います。
今大会において、作品を選んでくださった先生方、ご協力してくださった関係者の皆様、本当にありがとうございました。
令和2年1月26日
兵庫県立芦屋高等学校 3年次 大野 詩織