英米演劇の研究者として著名な喜志哲雄さん(芦高9期生 京大名誉教授)が、5月29日(水)神戸市中央区の兵庫県公館において挙行された兵庫県功労者表彰式で、兵庫の名を高めた功績により井戸敏三知事から「県勢高揚功労」表彰を受けられました。
(紙面をクリックすると拡大されて記事が読めます。)
喜志さんはシェイクスピアやハロルド・ピンターなど英米演劇研究で多くの著作を発表されるとともに、兵庫県立尼崎青少年創造劇場(ピッコロシアター)運営委員会委員長としてピッコロシアターの運営に指導的役割を果たしてこられました。
喜志さんは、2000年に兵庫県の「文化功労」表彰、2009年に兵庫県文化賞を受賞されています。
☆2009年兵庫県文化賞受賞者として兵庫県芸術文化協会ホームページに掲載された
喜志哲雄さんのプロフィールより(抜粋)
2つの顔を持つ。
1つは日本での英米演劇研究をリードする京都大学名誉教授。
もう1つは兵庫県立尼崎青少年創造劇場(ピッコロシアター)などの運営について
中心的立場で指導助言にあたる演劇評論家。
「芝居が好き。
生の舞台を大抵の同業者よりも多く観ていると思います。
これまでに観た芝居は国内外あわせ5千本を超えました」
詩人で作詞家だった父・邦三さんの影響もあってか文学少年。
芦屋高校時代、シェイクスピアやモリエールの戯曲を読破し、
京大に入ってからは劇場通い。
京大を卒業後、米国・コロンビア大学大学院に留学すると観劇ざんまいに。
ロンドン郊外まで出かけて観たハロルド・ピンターの戯曲『管理人』に
〝強烈な印象を受けた〟と喜志さん。ピンターは、05年にノーベル文学賞を受賞した
英国演劇界の鬼才です。