中東など海外事情に関する著訳書を多く上梓されている田隅恒生さん(芦高5期生)が、このほど中央公論新社から『ルルドへの旅 ノーベル賞受賞医が見た「奇跡の泉」』(中公文庫)を出版され、あしかび会にご寄贈いただきました。
(画面をクリックすると拡大されて文字が読めます。)
ルルドはフランス南部ピレネー山脈の麓にある町、19世紀に聖母マリアの出現と難病治癒の奇跡をもたらす「ルルドの泉」で知られ、カトリック教会の巡礼地です。
この本では、聖地ルルドを訪れたリヨン大学の医師アレクシー・カレル(1873年―1944年)が遺した手記を翻訳するとともに、1912年ノーベル生理学・医学賞を受賞したカレルの生涯と、明治時代の中頃、ルルドの伝承が日本に伝わり受け入れられる様子を紹介しています。
田隅さんは、これまで次のような書籍を出版されています。
・「アラビアのロレンス」の真実‐『知恵の七柱』を読み直す(2013年 平凡社)
・完全版 知恵の七柱(東洋文庫・全5巻)(2008-9年 平凡社)
・遍歴のアラビア-ベドウィン揺籃の地を訪ねて(1998年 法政大学出版局)
・シリア縦断紀行1・2(1994-5年 平凡社)
・時の回廊 中東歴史紀行(1992年 平凡社) など